いよぎん地域経済研究センター(IRC)は18日、松山市で7日開催された「第54回愛媛マラソン」の県内経済効果が過去最高の4億5302万円で、主催者事業費(約1億3500万円)の3.36倍だったとの試算を発表した。IRCは出走者数の増加と宿泊単価の上昇が経済効果を高めたと分析している。
 効果の内訳は選手・観客の交通費、宿泊費、観光費などの直接効果が3億135万円。直接効果により県内産業の生産活動が促進されて生じる間接効果は1億5167万円だった。
 出走者数は1万293人(前年比3.6%増)で、エントリーのうち県外在住者の割合は前年より0.9ポイント増加し27.5%。県内観光客数が増加傾向で推移している影響で、宿泊単価が5%上昇したとして算出した。大会当日の観客は前年と同規模の約18万5000人と推計した。